中学生のための語順訳と音読・入門 その1

今、このブログを訪れてくれた人は
英語がわからなくなり始めた人ですか?
なんとなく面白くなくなってきた人ですか?
それとも、もっと力を伸ばしたいと考えている人?
中学1年生? 2年生?それとも大人の方?
もちろんどなたでもかまいませんが、学校や塾とは少し学び方が違います。今までの学び方を一度忘れて、語順訳というものに挑戦してみてください。きっと、何かが変わった、という感じを持たれると思います。

今まで、中学校の検定教科書を使って、語順訳をいろいろ紹介してきましたが、もう一つうまくお伝えできていないような気がしています。
実際の授業形式なら、細かいところでヒントを出したり、ここはゆっくりと考えてもらおうなどということがでたりするのですが、どうしても説明調になってしまいがちです。そこで、もう一度試みてみようと思っています。
説明するというのではなく、なんとなく生徒さんを思い浮かべながら、話すようにできればいいなと。

ところで、この語順訳という方法は昔からやっていた人はいるそうです。私たちが最初というわけではありません。
現在も個人や団体で同じような方法でやっておられる方はいるでしょう。私たちの団体では、英語が得意な人も、不得意な人も関係なく、取り組んだ分だけ、皆さん伸びておられます。文法知識や会話例文の暗記をしたり、問題集をたくさんこなすというのではなく、おもに物語作品をとにかくルールにそって訳しては音読し、音読しては訳してゆくことの繰り返しです。私たちの団体の小学生では役割を分担して3−4人のグループで物語の劇発表をしたりします。全文を暗記できなくても、自分の役のセリフやナレーション部分は覚えます。だいたい5−6ヶ月に1作品というところでしょうか。見本の音声を聞き、音読することを日々やっていればどなたでもできるものです。

私たちが使っている音声言語は、文字通り音声が命、です。
音声に関してはテキトーにとか、まずまず読めればいい、というのはダメです。学習対象の英文がスラスラ読めて、初めて学習内容に取り組めると考えた方がいいです。
デタラメの読みしかできていないのに、比較級や受動態の説明がわかるわけがありません。英語でない読み方をしながら、英語について学ぶというのは、とても効率の悪い学び方のはずです。

正しい発音で読んでいて、快感を覚えるくらいになればいいのですが、すぐにそうはなりません。どんな運動部も基礎練習、基礎体力作りがあるように、英語学習でもやはりたくさんの時間をかけて音読練習はしなければなりません。
たとえ教科書の説明文であっても、スラスラ言えるようになれば、自分が語り手になったつもりで読んでみましょう。
スラスラ言える英文をどれだけたくさん手に入れたかで、英語の力が違ってきます。多ければ多いほど、文法の難しく思われた説明内容が身近に感じられて、理解しやすくなるでしょう。
だから、この語順訳シリーズをただ読むのではなく、皆さんは、陰で一生懸命読む練習をしなければ意味がありません。私は、毎回皆さんの音読が上手になっているのを想像してこれを書き進めます。

                 (つづく)