めんどり倶楽部 ただいま準備中! #3

さて、音読についてです。
個々の語句を正しく読むことはもちろんですが、一文をスラスラ読む、イントネーションが不自然にならないように読むことが大事です。
そしてどの言葉も、ある物語の1行として登場するわけですから、物語の場面(段落)に応じています。
したがって、場面を想像しながら読めるようになればいいわけです。

音読で注意することは、自分流にならない、ということです。
言い換えれば、何回か読んだからということで妥協しないことです。
回数が問題なのではありません。あくまでも見本になる音声を真似する意識を持って読みましょう。
勝手な思い込みで読んで先へ進むのはいけません。
語順訳も同じです。
とにかくルールに沿って日本語にしていきます。
自分勝手に「わかった」と早合点して訳してはいけません。
それは自分の中で勝手に辻褄を合わせようとして、想像した文を作り上げていることにほかなりません。
あくまでも英文に書かれていることを順序に沿って日本語にしていく作業であり、技術なのです。
スポーツでの基礎訓練と同じです。ルールに沿って訳す。
心を無にしてルールを徹底すること、そのことで得られるものがあります。

語順訳をする前の音読と、自分で訳した後にもう一度行う音読とは質が異なります。
塗り絵全体を見渡して、もう一度ていねいに塗り直す、
そのような作業に似て、訳したところまでのストーリーがどんどん増えてゆくと、物語の全体像が見えてくるわけです。ある一文はその前後と密接につながり、その音声も物語の展開に従っていることがわかってきます。
そうすると、最初はただの真似の音読だったものが、次第に気持ちが入ってきて、自分の表現へと近づいていくのです。
最後は「あたかも〜のように」なった気持ちになるでしょう。
この「あたかも」の段階を目指すのが、めんどり倶楽部の音読の終着点です。

音読練習する →語順訳をする →意味をとらえながら音読する →テキストを見ないで音読する →段落単位で音読する →物語全部を音読する →できればたくさん暗唱できるところまでやる。
「音読」は英語学習の命、とも言えるものです。
そしてそれを支えてくれるのが、「物語」なのです
初級英語から、一気にペラペラ話す自分へは行きません。
遠い道のりです。でも、この道は必ずそこへ通じています。
学び直しではなく、学び始めのおつもりでいらしてください。

下記は授業を行う天満校のインスタグラムです。