さて、音読についてです。
個々の語句を正しく読むことはもちろんですが、一文をスラスラ読む、
イントネーションが不自然にならないように読むことが大事です。
そしてどの言葉も、ある物語の1行として登場するわけですから、
物語の場面(段落)に応じています。
したがって、場面を想像しながら読めるようになればいいわけです。
音読で注意することは、自分流にならない、ということです。
言い換えれば、何回か読んだからということで妥協しないことです。
回数が問題なのではありません。あくまでも見本になる音声を
真似する意識を持って読みましょう。
勝手な思い込みで読んで先へ進むのはいけません。
語順訳も同じです。
とにかくルールに沿って日本語にしていきます。
自分勝手に「わかった」と早合点して訳してはいけません。
それは自分の中で勝手に辻褄を合わせようとして、
想像した文を作り上げていることにほかなりません。
あくまでも英文に書かれていることを順序に沿って
日本語にしていく作業であり、技術なのです。
スポーツでの基礎訓練と同じです。ルールに沿って訳す。
心を無にしてルールを徹底すること、そのことで得られるものがあります。
語順訳をする前の音読と、自分で訳した後にもう一度行う音読とは質が異なります。
塗り絵全体を見渡して、もう一度ていねいに塗り直す、
そのような作業に似て、訳したところまでのストーリーがどんどん増えてゆくと、
物語の全体像が見えてくるわけです。ある一文はその前後と密接につながり、
その音声も物語の展開に従っていることがわかってきます。
そうすると、最初はただの真似の音読だったものが、次第に気持ちが入ってきて、
自分の表現へと近づいていくのです。
最後は「あたかも〜のように」なった気持ちになるでしょう。
この「あたかも」の段階を目指すのが、めんどり倶楽部の音読の終着点です。
音読練習する →語順訳をする →意味をとらえながら音読する
→テキストを見ないで音読する →段落単位で音読する →物語全部を音読する
→できればたくさん暗唱できるところまでやる。
「音読」は英語学習の命、とも言えるものです。
そしてそれを支えてくれるのが、「物語」なのです
初級英語から、一気にペラペラ話す自分へは行きません。
遠い道のりです。でも、この道は必ずそこへ通じています。
学び直しではなく、学び始めのおつもりでいらしてください。
下記は授業を行う天満校のインスタグラムです。
