英語力ゼロを気にしない  その2

前回音読について書きました。今回はその音読する教材の英語を訳すことをお伝えします。

え! 訳をするには文法を知らないとできないのではないの?と思われましたか。いいえ、そんなことはありません。ごくわずかなルールに従っていれば、訳すことができます。私たちの教室では小学4年生から始めています。小学生ですから知識は全くないと言っていいでしょう。でも、できるのです。もちろん授業では先生の指摘、「述語動詞の前はなんだっけ?」とか「ルールの1番を見て」とかがあります。皆さんも最初はそうした実践の機会を持つしかありません。ありませんが、訳が進まなくなったら必ずルールに戻る。そのことに気づけばお一人でもできるようになります。入り口のところで私たちはお手伝いをしますが、一度方法がわかれば自分でできるようになるのがコアのメソッドなのです。

例えば、ルール1は「英語の主語を訳すとき、日本語では『は』あるいは『が』をつける。」というのがあります。ルール2は「英語の動詞は日本語では最後にくる」 ルール3は「目的語には『を』『に』をつける。」と言った具合です。

でも文によっては主語がどれかなんてすぐにはわからないのでは? はい、そうですね。前回の例文の最初がそうでした。

One day, when the Little Red Hen was scratching in the garden, she found a grain of wheat.

みなさんは英語力ゼロということでこのサイトをお読みになっているとします。

だから、まずこの文章が読めないといけないので、読み仮名をつけます。また単語や熟語の意味もわからないでしょうということで、語句の意味も書きます。そしてとにかく語順通りに一つ一つ日本語にします。

One day⇨ある日

when〜⇨〜する時⇨ある日、〜する時

the Little Red Hen⇨赤毛のめんどり⇨ある日、〜する時赤毛のめんどり

(「〜する時」と言う述語につながる語がきているので、訳の最後に持ってきます)

⇨ある日、赤毛のめんどり〜する時

(「〜する時」と言う述語につながる語がありますので、「赤毛のめんどり」が主語だとわかりますので)

⇨ある日、赤毛のめんどりが〜する時

was scratching⇨ひっかいていた⇨(〜する時の「〜」には後ろの語句が入ります)⇨ある日、赤毛のめんどりがひっかいていたする時⇨ひっかいていた時

というように進んでいきます。この訳し方で重要なことは、訳している語句の先まで考えないと言うことです。その先に知っている単語や構文を見つけたりすると、ついそれも考慮して訳したくなるものですが、それをしないのが語順訳です。知識を前提としないで訳すのがその特徴といえます。知識があって、それを前提に文全体を見て、いわゆる文の後ろから訳す方法を一般的に「返り読み」と言いますが、それはしないのです。また、ゆくゆくは知識が十分に増え、たとえその返り読みが可能となったとしても、その方法には移行しません。あくまでも語順に沿って訳すことに慣れる、そして知識が増えればさらに速く訳せるようにします。それを目指しているからです。この方法を続けていけば、大学受験問題の長文読解でも力を発揮します。検定や資格試験でも然りです。

小学生で入会し、中学生になった生徒の場合、英検®︎2級合格も可能なのです。(英検®︎は公益財団法人日本英語検定協会の検定試験を指します)

小学4年5年で徹底的にこの語順訳をし、音読も熱心に行って6年生になると、英作文(=英文法の学習のため)ができるようになります。

私たちの教室(天満校・渋谷校)に習いに来られている大人の生徒さんがいます。もちろんハイレベルな授業を受けておられる方がいる一方で、英語力ゼロ、学び直しのつもりで来られている方もいらっしゃいます。大人のほうが子供たちより最初は少し手こずられるようです。発音に不慣れだったり、知識が多少あったりが邪魔をするようです。またなんとなく間違えると恥ずかしいと感じられ、つい意固地になってしまう瞬間もあるようです。そういう諸々のことを全部捨てて、素直について来られる人はぐんと伸びます。白紙状態が一番いいみたいです、つまり「英語力ゼロを気にしない」で覗いてみてください、というわけです。

興味が湧いた方はぜひインスタグラムをご覧になってください。 eieigo5 です。