2024 年 5 月 のアーカイブ

叫んで覚える英文法シリーズ⑤

2024 年 5 月 17 日 金曜日

渋谷本部校講師のYです。今回は、叫んで覚えるシリーズの大元となった文法項目、分詞構文です。分詞自体は中学で習い、それでなくても苦手な生徒さんが多いのに、高校英語になって分詞構文が追加されると、嫌いな気持ちが倍増されて、アレルギー反応を起こす生徒さんが少なくありません。そこで、最初に大きな声で暗唱させてから理解させたのが、始まりでした。分詞構文は特に、仕組みを知ってしまえば簡単なのです。

 

まず

「接続詞取る」「主語取る」「動詞を分詞にする」

と、十回叫んでください。

 

例文を見てみましょう。

When I entered the room, I saw no one was there.

①接続詞取る → I entered the room, I saw no one was there.

②主語取る  →  Entered the room. I saw no one was there.

③動詞を分詞にする→Entering the room, I saw no one was there.

簡単に分詞構文ができました。

 

分詞には現在分詞と過去分詞の二種類があります。主節の主語(ここではI)が自分ですることなら~ingの現在分詞(現在進行形~しているをイメージ)、自分がされることなら-edなどの過去分詞(受動態~されるをイメージ)です。

 

分詞構文(単文)から接続詞のある文(複文)に変えるには、上記の方法を逆にします。

Entering the room, I saw no one was there.

①分詞を動詞にするEntered the room. I saw no one was there.

*ポイント:時制は主節の動詞に合わせる

②主語を加える I entered the room, I saw no one was there.

*ポイント:主語は主節の主語と同じです。同じだからこそ省略できたのです。

③接続詞を加える When I entered the room, I saw no one was there.

*ポイント:使われる接続詞は理由、時、結果、付帯状況、稀に譲歩や条件など、限定されています。前後の文脈で選びだせることが多いです。

 

主語が主節と違う時は主語が独立して残る「独立分詞構文」の形になります。

 

 

 

各教室でモデルレッスンを行っています。お気軽にお問い合わせください。

叫んで覚える英文法シリーズ④

2024 年 5 月 10 日 金曜日

渋谷本部校講師のYです。前回までのシリーズを実行していただけたでしょうか。人の記憶は曖昧で、新しいことを覚えるために過去の記憶はどんどん削られてしまいます。でも、耳が覚えた「音」の記憶は、想像以上に堅固です。今日はシリーズ第二弾として、現在完了です。

 

まず

「してしまった」「したことがある」「ずっとしている」

と、十回叫んでください。

 

完了形の形式は have+動詞の過去分詞 で、大まかにわけて用法は三つあります。

①完了「してしまった」 already, yet, just などの副詞と共に用いられることが多い

I have just eaten lunch. 私は昼食を食べてしまった

 

* 現在完了は過去分詞を用いるため、一見過去形に見えますが、現在と結びついています。明らかに過去を表わす言葉、yesterdayやwhen(~だった時)、また just now(たった今という過去)と一緒に使うことはできません。

 

②経験「したことがある」before, once, everなどの副詞と共に用いられることが多い

I have seen a famous movie star before. 私は以前、有名な映画スターに会った事がある

 

③継続「ずっとしている」for, sinceなどの言葉と共に用いられることが多い

He has been absent since Monday. 彼は月曜日からずっと欠席している

 

forとsinceの使い分けで悩む生徒さんが多いです。

forは期間を表わし、sinceは継続の起点を表わします。また、forは前置詞なので後ろには具体的な数字などの名詞が、また、sinceは前置詞、接続詞両方あるので、名詞や主語+動詞の節が置かれる事もあります。

 

I have studied English for eight years. 私は英語を8年間勉強している

I have studied English since I entered elementary school.

私は小学校に入ってからずっと英語を勉強している

 

用法と訳し方を把握しておくことで、長文読解も効率よくできるようになりますよ。

 

 

各教室でモデルレッスンを行っています。お気軽にお問い合わせください。

叫んで覚える英文法シリーズ③

2024 年 5 月 3 日 金曜日

渋谷本部校講師のYです。第三回目の今日は、不定詞です。

まず

「すること」「するための」「するために」

 と、十回叫んでください。

 

不定詞は元は動詞だった言葉を、事情により、名詞や形容詞、副詞など、別の品詞に置き換える必要が生じてできた文法項目です。形式はto +動詞の原形です。用法は三つあり

①名詞的用法 ~すること (主語の位置に来たり他動詞の後で目的語になったりする)

I like to eat cakes.  私はケーキを食べることが好きだ

 

②形容詞的用法 ~するための(名詞の後ろについて名詞の修飾をする)

I want something to drink. 私は飲むための何かが欲しい(飲み物が欲しい)

 

③副詞的用法 ~するために

He went to France to study French. 彼はフランス語を学ぶためにフランスに行った

 

to不定詞を目にしたら、頭の中で訳しながら、「~すること」、「~するための」、「~するために」のどれが一番訳として適しているかを見つけてください。

 

次の文が訳せますか?

To see is to believe.

すること、するための、するために、のどれが一番しっくり来るでしょうか。

「見るための信じるため」?

「見るために信じるために」?

「見る事は信じること」?

三番目の「見ることは信じること」が違和感がないように感じませんか?

百聞は一見にしかず、とも訳されることわざです。

 

不定詞の用法は多くあり、上記の三用法で処理できない項目もたくさんあります。

それでも、まずこの三つを当てはめてみて、それでだめな場合は他の選択肢を考慮に入れる、という進め方をすることで、不定詞の攻略は十分可能です。不定詞が苦手な方はぜひ試してみてくださいね。

 

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