新高1からの新教科書採用1

新高校1年生から、指導要領に基づいた新しい教科書の採用となります。

外国語科の目標は

知識および技能:外国語の音声や語彙、表現、文法、言語の働きなどの理解を深めるとともに、これらの知識を、聞くこと、読むこと、話すこと、書くことによる実際のコミュニケーションにおいて、目的や場面、状況に応じて適切に活用できる技能を身に付けるようにする。

思考力・判断力・表現力等:コミュニケーションを行う目的や場面、状況などに応じて、日常的な話題や社会的な話題について、外国語で簡単な情報や考えなどの概要や要点、詳細を話し手や書き手の糸などを的確に理解したり、これらを活用して適切に表現したり伝え合ったりすることができる力を養う。

学びに向かう力、人間性等:外国語の背景にある文化に対する理解を深め、聞き手、読み手、話して、書き手に配慮しながら、主体的・自律的に外国語を用いてコミュニケーションを図ろうとする態度を養う。

といったことが掲げられています。

従来の4技能のうち話すことは、話すこと(やりとり)と話すこと(発表)の領域にわかれ、全体で5領域という観点での言語活動が示されています。大きく変わったのは、語彙数が今までより英語コミュニケーションIでは400〜600程度、同IIでは700〜950程度、同Ⅲでは700〜950語程度の新語が加わります。

また現行の「英語基礎」、「英語表現I・II」、「英語会話」が、「論理・表現I・II・Ⅲ」となり、スピーチ、プレゼンテーション、ディベート、ディスカッションなどの言語活動を通して、話すことと書くことを中心とした発信力を強化することになっています。

そして、文法事項の指導については、用語や用法の区別などの指導が中心とならないよう、文法などの言語材料を言語活動と関連づけて、実際のコミュニケーションにおいて効果的に活用できる技能を身につけることが重視されています。つまり、上記の言語活動は文字通り、論理的であることや、自分自身の表現となっているように行うべきで、そこで文法を抑えるといったことはしないようにということのようです。もちろん、これらは学校における授業への指針です。

標準単位数は 英語コミュニケーションI=3、同II=4、同Ⅲ=4。論理・表現I=2、同II=2、同Ⅲ=2となっています。

こうした方針のもと、小学校から中学校、そして高等学校へと接続させることで、グローバル時代を前提に、実践的な英語力の獲得と、そして論理的でかつ自己表現を主体的に行えることが目指されていると言えるでしょうか。つまり、小学校での成果が中学校につながり、中学校での成果が高校へつながるようにしたいということのようですが、実態はどうなのでしょう?

(新高1からの新教科書採用2に続く)

 

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