2022 年 8 月 のアーカイブ

「教科書の最後から始める中学の英語」

2022 年 8 月 31 日 水曜日

弊社代表の弟月哲夫が、「教科書の最後から始める中学の英語」(発行:青山ライフ出版)という本を上梓しました。
前半は中学校の先生方を主な対象として書き、後半はこの10年間、大阪天満校のクラスの見学、記録をしながら考察した事柄です。

私たちの考えと方法は、一般的な学習法と比較したとき、とても特殊です。完結した一つの作品を生徒が自分で訳し、読み、全文を音読することを、学習の初期段階から導入することは、一般的には珍しいことだと思われます。英語の読み方を学ばせながら、すぐに語順訳を始めることは、多くの生徒ができることです。そして程度の差はあれ、それを音読し、再表現することで培われる力は確実に存在します。それは一見目には見えないので、見落としがちですが、知識の感覚的理解を推進し、深めるとても貴重なものです。それを育てながら、片や知的学習も進めるのが、私たちの方法の骨格であると言えるでしょう。

知的学習は、主に対象が文法という合理的な世界の理解を求めるものですから、生徒によって、能力差があるのは否めません。しかし、本人が学ぶ意欲を持っていれば、感覚的な方面からの理解は進みます。文法に対して非力な生徒こそ、音読を徹底しなければならない、そう思います。それは母語習得の自然過程に似てはいますが、現実の世界と想像の世界という違いがありますから、同一とは呼べません。その努力が点数を取るためのものからではなく、他言語を学ぶ関心の強さからくるのであれば、英語に対する理解への道を、間違いなく歩むことができるはずのものです。

本書の反応がどのようなものかはわかりませんが、これは言っておきたい、ということをとりあえず書きました。50年前、理想を抱いてコアライブラリーを立ち上げた諸先輩、同輩たちの思いが、少しは言い表されているのではないか、そう思っています。

 

各教室でモデルレッスンを行っています。お気軽にお問い合わせください。

英語は繰り返しが大事

2022 年 8 月 12 日 金曜日

渋谷本部校・相模大野校英語講師のブログよりご紹介します。

コアますだのプロフィール

英語学習は大変です。

一生懸命覚えた単語や文法ルール、忘れてもいいところがありません昇天

もちろん、全てのことを完璧に記憶にとどめるのは難しいですが、忘れるのは少なければ少ないほどいいし、忘れてしまっていても、「あっ、そうだった」とすぐに思い出せるくらい学習しておきたいものです。

ところが、「英語は大変」という意識は世間にあまり浸透しきっていないような気がします。「〇ヶ月でペラペラ!」みたいな謳い文句の宣伝を見ると、誤解を招くなあと思ってしまいます。

生徒を見ていても、甘く見ているなあと感じる時はかなりあります。

少し前に授業で、英語の苦手な生徒の一人に「どの教科が一番大変?」と質問したところ、「うーんうーん…社会すっごい苦手だしなあ…でも理科も苦手なところあるし…」。英語でてこず。笑

それ以上に苦手意識のある科目があると、英語の大変さに目が向かないようですびっくり

 

膨大な単語や熟語、文法ルールを理解し暗記して、かつそれを長文読解やリスニングなどでは瞬時に意味が把握できるレベルにしなければなりません。

ライティング・スピーキングではさらに、自分自身でそれを使いこなせないといけません。リスニング・スピーキングはいかに体が覚えているかが特に重要なので、もはやスポーツに近いです。

ですから、夏休みなどの長期休暇で触れずに放置しておく期間が長いとそれ以後の英語学習に大きく響いてきます。

また、膨大な宿題に追われて、どんな形でもいいから終わらせようとすると、当然実のあるトレーニングにはなりませんから、結果として時間を浪費することもあります。

英語学習の前提として、英語は日々の地道なトレーニングが最重要、ということをあらゆる英語学習者に知ってほしいです。

 

 

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