Archive for the ‘事務局だより’ Category

声に出して読みたい

2021 年 4 月 14 日 水曜日

私たちは試験問題や最近の傾向を気にして、新しい英文、話題に関心を持ちがちだけれど、いつの時代の英語も、それまでの歴史を含みながらその時まで続いてきた言葉である。新しい文体や現在の会話文も例外ではなく、その中に今に至るまでの言葉の歴史を蓄積した上に成り立っていると言えよう。どのような英文も「英語」であるかぎり、それらを音読(朗誦)すれば、英語の骨格にあたるものに触れることができると言えるだろう。英語力というのは文法の知識量でも、会話力でもなく、ここで言われているところの「人の生きた身体を通して語られる言葉が、もう一人の身体へと伝えられていくプロセス」を経て手にしたものだと言えないだろうか。

日本の古典を朗誦し、日本語という言葉の歴史をかいくぐることで「心の力につながって」いくとすれば、その力は英語を朗誦することへの関心にもつながっていくかもしれない。明治以降、言文一致運動や教育改革を経、また翻訳文化の影響のもとに変化してきた言葉遣いを私たちは強いられてきたと言える。現在では、古典の言葉は英語に比することができるくらい遠い言葉である。

日本語の古典の朗誦を徹底して行えば、言葉には本来、音として伝わってくるものがたしかにある、ということに気づくに違いない。文法規範を通してではなく、身体を通して何かを理解し引き継いでいくことが言葉の原点である、そう言えなくもないのだから。「身体と身体とのあいだの文化の伝承」という考えは、さまざまな示唆に富んだ表現であると思う。学習という意識での音読ではなく、英語の音自体を楽しむということもまた大切ではなかろうか。

 

各教室でモデルレッスンを行っています。お気軽にお問い合わせください。

新規開講教室のご案内

2021 年 3 月 24 日 水曜日
西宮市/安井町教室が新規開講しました!
場所 :結城カルチャーセンター 西宮市 安井町5-25
授業日時:毎週 火曜日 18時から21時
水曜日 18時から22時
説明会と無料体験レッスンは随時開催中。お申し込みはこちら

なお、コア式英語教授法で教室を開くことに興味をお持ちの方を対象としたテューターオリエンテーションも随時開催しています。

詳しくは0120-86-4886(渋谷本部校/フリーダイヤル)までお問い合せください。
またテューター募集のサイトフォームからもお申し込みいただけます。

3/24(水)~3/31(水)コア英語教室渋谷校春期講習

2021 年 3 月 3 日 水曜日

3/24(水)~3/31(水)コア英語教室渋谷校春期講習

学校の予習復習・定期テスト対策、英検®の対策、文法の苦手克服など、それぞれのご要望にお応えする毎回大好評の「オーダーメイド講習」。

中学校入学準備をされたい小6生にも最適です!

さらに、理学・医学系受験指導で実績のある講師による「数学集中」も開講します。

学校の長期休暇を利用して、英語も数学も実力をぐんと伸ばしましょう!

この機会にぜひコア式学習法の効果を実感してください。

 

無料体験レッスンも随時受付中です。

時制考2

2021 年 2 月 1 日 月曜日

「た」に興味が湧き、日本語の助動詞を調べて見る。教科書や参考書では「た」を単純に過去や完了と説明して済ませているものもあるが、たとえば中学1年の教科書(教育出版)では、「活用のある付属語を助動詞と言います。助動詞は、述語の意味を詳しくしたり、話し手の判断や気持ちを表したりします。」と書き、例文では「森さんは 昨日 帰国した そうだ。」という例をあげている。そこでもう少し詳しく知りたいと「助詞・助動詞の辞典」(森田良行・東京堂出版)を見る。そこではいきなり最初に、「た」は過去や完了を表すのではない、と書かれていて、「〜た」の意味と機能、という箇所では次のように説明されている。

過去・完了と言われる日本語の助動詞「た」も、命題の中で直接「時」を表しているわけではない。—略— 話者の主観的な認識を添える「た」は、ただそれを個別的な事象として振り返り、間違いなくそのような事実が成立しているのだと判断する。したがって、話中の「時」がたまたま過去である場合には、その事象を振り返って、その成立を確かなものと認識する結果、「回想」の意味合いが「た」に付随することとなる。一見、「以前」ないしは「完了済み」の事柄を表すと思われがちな「た」ではあるが、そのような客体界の状況叙述ではなく、主体の確認意識の現れ、その副産物としての「回想」意識と考えてよい。極めて主体的な心理作用の言語化なのである。

説明の例文として使われているものとして、次のようなものがある。

「来週試験あったかしら?」「明日いちばんはやく来た人が窓を開けなさい」

どうやらこのように「た」を使う日本語話者にとっての「時間」は、欧米語の「時間」認識とはまたちょっと違うように思われてくる。

ある色を「赤」ですと言われてだれもが頷いたとしても、同じ色を見ているかを決めることができないのと同様、「過去」と言われても、その時間感覚は人さまざまであると想像できる。だとすれば、たしかに習ったのに、しかも簡単な規則としてのedを知っているのに、書き忘れる、ということはありうるのだと思われる。

英語の「現在」という概念は、「過去」や「未来」という概念があって初めて成立する。様々な時制が入り混じる物語作品に触れてこそ私たちの学習は成立する。音読して時制を感じ、態や法を感じる。英文自体を感じる。感じるという経験の中から規則性が見えることもある。ひとはいつも成長途中であり、何かを感じ取ることから時間や世界を理解し始めるにちがいない。頭が悪いから、あるいはケアレスミスしてedを付け忘れるのではなく、彼(彼女)は私たちがとっくに忘れてしまった時間の花園に今もいる、そう考えてもいいような気がする。

 

各教室でモデルレッスンを行っています。お気軽にお問い合わせください。

時制考1

2021 年 1 月 25 日 月曜日

過去時制では、多くは動詞の場合、語の後にedをつける、という規則自体はとてもシンプルには違いない。しかし、ある割合の生徒は付け忘れることが多いと聞く。

なぜなのか?

私たちの英文法では過去ということ自体の説明もなく、そっけない。すこし詳しい参考書になると、横に直線が引かれてあり、真ん中あたりの一点が「現在」を示し、左側に「過去」、右側に「未来」と書かれているのを見かける。時間というのは一方向に流れていき、たとえば左から右へあるいは背後から前に向かって進み、将来に向かって進みながらたえず過去を生み出していくように描かれる。過去は振り返るものであり、未来は視線の先にあるかのように説明されることもある。

さて、付け忘れの主な理由は二つあると思う。ひとつは、特に子どもたちにとっての時間は、過去・現在・未来というように線型をなしていないように見受けられ、したがって「過去」という概念があまり育っていない場合があるだろうということ。もうひとつは、英語は主語と動詞はセットになり、主語が動作や状態の時制に直接に結びついている。それに対して日本語では「が」と「は」が述語に及ぼす影響が微妙に異なり、過去を表す助動詞「た」の働きが非常に広いため、「過去」時制という意識が持ちにくいことにあると思われる。

1)太陽が東の空を昇り、西側の山々を赤く染めた。

2)太陽は東の空を昇り、西側の山々を赤く染めた。

1は客観的な叙述の感が強い。対して2は、その様子を見ている話し手の存在やその視線が思い浮かぶ。「〜は」で始まる語は主語とは言えず、話題の取り上げであるという考えに従えば、そのまま英語になりうるのは1だと言えそうである。2の「太陽は」と述部の「染めた」の結びつきは弱く、話し手の心情や判断がにじみ出ている。それをわざわざ過去であるとか完了であるとかなどと、無理に「時制」の枠にはめる必要性がないように思われる。英語は「時制」を必要とするが、日本語はそれとは異なる表現法を持っているということになる。英語はとにかく主語と動詞が関係付けられているだけで、その間に「は」や「が」があるわけではない。

人を待つときは時間が遅い。遠足に行く明日はなかなかやってこない。反対に遊びに夢中になっていると驚くほど速く時間が過ぎる。こうしたことはだれでも経験していることに違いない。時間は七変化で意外とそれがなんであるかを言うのはとても難しい。

たとえば小学生が夏休みに宿題で日記をつける。たいていは「・・・た。」で終わる。1日の終わりに思い起こす。あるいは残りすくない休みにあわててまとめて書くこともあるだろう。「今日はとても暑かったのでプールに行きました。K君も来ていました。二人で水のかけっこをしました。つかれました・・・」。思い出しながら書いていると、出来事はすぐそばにやってきていまのことのように感じるかもしれない。プールの水の匂いを感じ、いまも太陽はギラギラしている。子どもは幼いほど時間を直線には感じないだろう。円のように自分を包み、伸び縮みし、すべての出来事がつながり、ここから先は過去のことというふうには捉えないだろう。

先生から英語の場合「過去」は動詞を「過去形」にすると教わる。意味は「〜した」「〜だった」となる、と。だれもが同じように時間を感じ、場合によっては直線で表された時間を共有しているかのように説明が進んでいく。そんなところに、躓きのもとがありそうである。(時制考2に続く)

 

各教室でモデルレッスンを行っています。お気軽にお問い合わせください。

教室紹介 千葉県成田市/成田校

2021 年 1 月 13 日 水曜日

JR成田駅西口より徒歩5分。生徒募集中 です!

教室の窓看板をリニューアル しました!

 

各教室でモデルレッスンを行っています。お気軽にお問い合わせください。

緊急事態宣言下のクラスにつきまして

2021 年 1 月 8 日 金曜日

新年あけましておめでとうございます。

東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県に緊急事態宣言が出されました。
皆様の周辺ではどのような状況でしょうか?
くれぐれも健康に気をつけてお過ごしください。

クラス実施につきましては、各教室の状況に合わせて判断しております。

渋谷本部校では、対面授業を継続します。 一部オンライン授業も実施しています。

なお、事務局対応につきましては、引き続き時間を短縮し、平日午前10時から午後3時までとさせていただきます。お電話がつながりにくい場合もございますので、お問い合わせフォームやEメールもご活用いただけましたら幸いです。

 

各教室でモデルレッスンを行っています。お気軽にお問い合わせください。

教室紹介 中野区大和町/坂野教室

2020 年 11 月 25 日 水曜日

小4〜高3募集中!

学習スペースはアクリル板で仕切り、感染防止対策をしています。写真は、小学6年生の元気女子、当教室のホープです。今年6月、英検4級をパスしました。今、コア式語順訳IのLesson3を勉強中です。

各教室でモデルレッスンを行っています。お気軽にお問い合わせください。

コア英語教室渋谷本部校 冬期講習

2020 年 11 月 18 日 水曜日

2020年12月19日(土)~2021年1月16日(土)コア英語教室渋谷本部校の冬期講習を行います。

学校の定期テスト、英検®の対策、文法の苦手克服など、それぞれのご要望にお応えする「オーダーメイド講習」ほか、「英作文演習」「大学過去問演習」「数学集中」などの多彩な講座をラインナップ。

学校の長期休暇を利用して、集中して実力を伸ばしましょう!

入会キャンペーンも実施中です!

冬期講習受講のうえ、1月中にご入会を決定された方は入会金が半額に!(通常13,200円→6,600円)

さらに小6生の方は、「語順訳・文法+αコース」(通常授業料18,700円)を2,200円OFFの16,500円で3月まで受講可!

この機会にぜひコア式学習法の効果を実感してください。

 

各教室でモデルレッスンを行っています。お気軽にお問い合わせください。

教室紹介 船橋市行田・中田教室

2020 年 11 月 12 日 木曜日

英単語の英語と日本語を45秒で25~30個暗唱していくテスト方式「45秒TT(タイムトライアル)方式」で、5周目 を達成した中3藤井裕大くん。今夏スケートボード・フリースタイルの世界大会「WORLD Round-Up」の“プロフェッショナル部門”で優勝し、世界一になりました!

写真は2018年大会にて、マイクさんと一緒に。英語を磨いて、世界に羽ばたく日も近い‼

各教室でモデルレッスンを行っています。お気軽にお問い合わせください。